社会人の「ことば」

掲載内容は、取材時のものです。

佐藤 良一さん
2級受検

何歳になっても勉強は楽しい

会社を定年退職してから文章の読み取りや文章表現の機会が格段に減り、今の自分の力がどの程度なのか客観的に知るために受検しました。公式テキストで勉強を始めてみたら、哲学用語など、学生の時に勉強していた言葉をすっかり忘れていることが判明しました。辞書やインターネットを利用して、出来るだけ深い意味まで理解できるよう調べて勉強を進めました。仲間に合格を自慢しています。何歳になっても勉強することは楽しいです。

(2017年)

小田 幸雄さん
準1級受検

通訳をする上で自信になりました

中国語の通訳をしているので、中国語を日本語に訳す場面が多く、どれだけの日本語力で訳せているのか知りたくて受検しました。中国語については辞書を引いたり、インターネットで調べたりしており、それが日本語力の底上げに役立っていると思います。また日本語化している単語でも本来は中国から伝わってきたものや、今なお同じ意味で使われている単語も多く、総合的な語彙力を身につけることができているのではないかと思います。検定を受検して良い成果を上げることができ、仕事をしていく上で自信になりました。

(2017年)

松原富夫さん
2級、準1級受検

「学びが仕事に生きる」驚き

2015年秋に2級、2016年6月には準1級。順調に合格級を上げている奈良県生駒市の松原富夫さん(74)。この11月には1級に挑む。
大手繊維メーカーに勤務し、製品開発などに長年携わった。「経験・知識を生かして若者を指導して欲しい」と、定年退職後も大学や企業に招かれ、技術者育成に力を入れている。
心身の衰えを感じ、「脳を活性化させたい」と考えていたところ、検定を紹介した朝日新聞の記事が目に留まった。「合格を目指せば意欲が保てる」と思い、公式テキストを買って対策を始めた。
初めて2級を受けたとき、読解力を試すテストで6割台しか得点できなかった。「文章を読む力が足りない」と痛感し、テキストで繰り返し勉強した。おかげで半年後の準1級で、8割以上得点できた。この1年間で、文章を読む力だけでなく「表現する力」も上がったと感じる。

「学生への講義の際、どう説明すればわかりやすくなるのかを考えるようになりました。論文やリポートの指導でも、文章のどこがまずくて、どう直せば良いかが見えてきたんです」

学びが仕事に生かせ、自分でも驚いているという。

(2016年10月14日 朝日新聞朝刊より)

栗原庸介さん(司法書士)
2級、準1級受検

専門用語、言い換え上手に

東京都町田市の栗原庸介さん(38)は6月の検定で準1級と2級に合格した。
職業は司法書士。業務内容は、訴訟や調停の代理、遺言や相続の書類作り、成年後見事務など幅広い。受検を決めたのは、仕事で大切な「ことばの力」を測るとともに、時事問題への関心や理解を深めたかったためだ。
「やはりプロとして、裁判や行政のルールに関する動きは的確に押さえたい。また、お客様と一緒に過ごす時間が長いので、話題が豊富なことがコミュニケーションにつながります」。

公式テキストを買い、ニュースをよく読むよう心がけた。分からない言葉は、移動中でもすぐにスマホで検索。お陰で語彙が増え、仕事にも生かせているという。「専門用語を分かりやすい言葉に言い換え、うまく伝えられるようになりました」。日々更新しているブログ「司法書士くりりんの事件簿」でも、言葉について書くことが増えた。
「語彙力や読解力は、子どもが将来どんな仕事に就くにも必要」と考え、11月には小学5年の長女と親子で挑戦する。娘が4級と3級、自身は最難関の1級だ。「受検準備を通じて、知らない言葉に新たに触れることができて楽しい」。

(2016年10月14日 朝日新聞朝刊より)

鈴木健司さん(NTTデータ人事部)
1級受検

引き継ぎ・社内文書、しっかり伝える力に

国語の習得が叫ばれている一方、母国語の能力開発がなおざりになっていないか。NTTデータの人事部で人材開発を担当している鈴木健司さん(37)は、ふだんの仕事の中でこんな問題意識を持っているという。社内の人材育成を考える参考になれば、と昨年11月に語彙・読解力検定を受検し、1級に合格した。

NTTデータはITエンジニア中心の会社だが、「担当者が代わるときには、確実に引き継げる文書を残しておく必要がある」という。「読む」「書く」「聞く」は、エンジニアにとっても欠かせないスキルだ。特に若い社員は、ITの専門的なスキルを磨くことに加えて、「ことばの力の向上にも力を入れていく必要がある」と考えている。

鈴木さん自身も、文章を書いて人に伝える機会が多い。「経営幹部の考えを隙のない文章でしっかりと社内に伝えるのも人事部の仕事」と話す。ふだんからニュースをチェックし、様々な書籍を読んで積極的に情報を取り込んでいる。「『語彙・読解力検定』の受検を通じて、言葉の使い方に敏感になれた」と手応えを感じている。

(2016年3月24日 朝日新聞夕刊より)

三島 和子さん(三井住友海上火災保険)
準1級受検

契約書チェック 語彙力生きる

「保険は『目に見えない商品』。十分にかみ砕いて自分の言葉で説明できたとき、お客様の理解が得られる」。こう語るのは、三井住友海上火災保険総務部の三島和子さん(45)。ことばの力を客観的に測りたいと、6月の検定を受検。準1級に合格した。

所属は法務チーム。業務委託の契約書などのリーガルチェックを担当する。

語彙力は欠かせない。契約相手と認識が異なる可能性がある文言は、担当者に確認し、変更を求める。契約が一方に不利でないかも点検する。訴訟になった場合も想定してリスクを取り除いておくためだ。

自分より上の役職の人に指摘することもある。立場をわきまえつつも、「丁寧に書き過ぎて、こちらの意図が伝わらなければ意味がない」。明確に伝わる言葉を選ぶよう努めている。

検定の新聞語彙の問題で、「聞いたことがある程度では理解していると言えない」と気づいた。集団的自衛権やTPP。背景や内容を正確につかまないと「知識」にならない。「解説記事や特集を意識的に読んで、中学生の長男に教えられるようにしたい」。仕事以外でも自分の言葉で説明することを心がけている。

(2015年9月15日 朝日新聞朝刊より)

宮内 昭さん(元中村屋社長、崎陽軒取締役)
2級受検

生涯現役、日々勉強

6月の検定で2級に合格した横浜市の宮内昭さん(86)は、インドカリーや和洋菓子で知られる東京・新宿の老舗、中村屋の元社長。1984年から7年間の在任中、中華まんのコンビニ販売を手がけるなど、販路拡大の土台をつくった。現在は、「シウマイ」で有名な崎陽軒の非常勤取締役として、商品開発の助言や社員教育に携わる。

「試験」に挑むのは四半世紀ぶりで、公式テキストを3回読んで本番に臨んだ。長文読解は時間が足りず、苦戦を強いられたが、辞書語彙や新聞語彙は「長年の蓄積で、スラスラ解けた」と話す。

ここ2年ほど腰痛を患っていたという。検定を知ったのは、手術とリハビリを終え、一人で外出できるまでに回復したころ。「これまで蓄えた言葉や常識が、どれほど通用するものか試してみたい」と気力がわいた。検定の会場が母校の小学校の近くだとわかり、懐かしさにも後押しされた。

崎陽軒では月に1度、工場の従業員に仕事の心構えやマーケティング、経営の知識を伝えている。「若い人たちの『勉強しなきゃいけない』という気持ち、その足しになる話がしたい。生涯現役、日々勉強です」

(2015年9月9日 朝日新聞朝刊より)

河野美幸さん (埼玉県行田市職員)
準1級受検

相手に応じて適切な言葉

初めての受検で2級に合格し、準1級も2度目の挑戦で取得しました。

市の職員として福祉・教育関連の部署を渡り歩いて、あらゆる分野の人と接してきました。その中で痛感したのが「言葉の力」の大切さです。今は市立保育園の園長をしていますが、保護者へのお知らせを書く際には、時候のあいさつや文中で、どんな言葉を使えば全ての保護者に知らせたいことが伝わるかなどと考え、適切な言葉を使うよう心がけています。

これまでも学校保健の仕事では医療関係者、博物館の仕事では学芸員と話し合い、児童福祉の仕事では一人親の世帯と向き合ってきました。公務員は辞令一枚で接する人が違います。部署によっては議会答弁や報告書などを作るために難しい語彙を知っておく必要があったり、逆にできるだけわかりやすく相手に伝える力が求められたりします。

新聞語彙の勉強も、日々の仕事には欠かせません。私は夕食後に1、2時間かけて新聞を読むのが日課です。介護保険制度がスタートした時に制度運用の仕組みをつくる部署にいたことがありますが、新聞を熟読していたおかげで、制度内容を理解することができました。今は保育に関する制度や待機児童の問題など、福祉関連の記事に注目して読んでいます。制度をきちんと理解しておかなければ、保護者に無用の不安を与えることにもなります。

朝日新聞デジタルに加入し、気に入った記事はスマートフォン上でスクラップして時間のある時に確認しています。検定のために公式テキストを読んで勉強を重ねたうえ、日常的に新聞に接していたおかげで合格できたのかなと思います。

(2015年4月20日 朝日新聞朝刊より)

山本真一さん (社会保険労務士)
準1級受検

自分の関心広げるきっかけに

大分市で社会保険労務士として企業の人事、労務管理にかかわっています。

様々な企業の方とお話しするので、幅広い情報が必要です。例えば国際ニュース。海外と取引している企業も多く、アジア諸国の動きも影響します。メーカーとは科学技術の話題が役立ちます。エンジニア出身の社長さんも多いですから。

国際ニュースや科学技術の話題は元々、詳しくはありませんでした。昨年、検定の2級と準1級を受けてそのことに気づきました。仕事柄、労働や福祉関連の時事用語は得意でしたが、苦手な分野は公式テキストや新聞で対策に力を入れました。興味がわくと関連する記事を読むようになり、理解が深まります。検定は社会全体について問われ、自分の得意・不得意に気づけるのもメリットです。

また、どの企業も自社の業界にかかわる法改正や政策の変更に関心が深い。時事用語に詳しいと、分かりやすく説明できます。どんな仕事でも自分の専門だけでなく、周辺分野を意識することが大切です。検定受検は自分の関心を広げるきっかけになると思います。

キャリアカウンセリングや人材育成も手がけていますが、言葉の力が不足していると、社会人として苦労します。ビジネスの世界では2級レベルは備えていてほしいですね。

仲間と「大分県コミュニティビジネス創造機構」というNPOで、地方創生や雇用創出にも取り組んでいます。大学や広告会社と協力し、学生が地元企業を取材して魅力を紹介する動画をつくります。これから社会に出る若者にコミュニケーションの大切さや地元企業の価値を伝えていきます。

(2015年4月20日 朝日新聞朝刊より)

2018年度 公開会場
実施日

公開会場

1118日(日)

・『語彙・読解力検定』は2018年度で終了します。詳しくは「お知らせ」をご覧ください。
・2018年度の「公開会場」は11月に実施します。

「団体受検」「認定準会場※」は6月、11月の年2回実施します。

「認定準会場」とは、団体が受検する「準会場」のうち、個人の受検者も受け入れている会場です。「認定準会場」は学習塾が運営しているものが多く、会場によって実施する級、時間、お申し込み方法などが異なります。詳しくは、「認定準会場」に直接お問い合わせ・お申し込みください。

  • 個人受検
    を申し込む

  • 申し込み内容を
    確認する
    (Web申し込みの方)

  • 語彙の達人、語彙読太郎の本日の語彙 今日のあなたにぴったり合う語彙を選んであげよう!
  • このマークについて
  • 現代人の語彙に関する調査
  • 語彙・読解力検定 新しい学力観に基づいた出題傾向が共通しています 変わる大学入試と『語彙・読解力検定』
  • つながろう「ことば」で。著名人によるコラム

ことばを、チカラに 語彙・読解力 検定

  • 朝日新聞
  • BENESSE

当サイトの記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。