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辞書語彙問題

語句の意味を問う

問1

提示されている語句の意味として最も適当なものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

粒々辛苦

  1. 一念発起して努力すること
  2. こつこつと大変な苦労をすること
  3. 身を粉にして働くこと
  4. 細かいことまできちんと準備すること
  5. 貧乏のため辛い日々を送ること

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正解:

  1. こつこつと大変な苦労をすること

意味から語句を問う

問2

提示された意味を表す語句として最も適当なものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

心にとめて決して忘れない

  1. 肝がすわる
  2. 肝をつぶす
  3. 肝に銘じる
  4. 肝が太い
  5. 肝を冷やす

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正解:

  1. 肝に銘じる

敬語を問う

問3

敬語の表現として適当でないものを、①~⑤から一つ選びなさい。

  1. お時間がありましたら、お立ち寄りください。
  2. こちらが先日先生がおっしゃっていた本ですね。
  3. 明日はお車で参られますか。
  4. 昨日はお休みになりましたか。
  5. いつもお世話になっております。

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正解:

  1. 明日はお車で参られますか。

適切な用例を問う

問4

提示されている語句の用例として最も適当なものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

でっちあげる

  1. 自分ででっちあげることなしに人に命令するばかりでは誰もついて行かない。
  2. 彼の話はありもしないことをでっちあげるばかりで信用できない。
  3. 絶対に秘密だと口止めされていたのについうっかりでっちあげてしまった。
  4. 台風が近づいてきているので明日の運動会はでっちあげるだろう。
  5. ここまでの努力がたった1回の失敗ででっちあげる結果となった。

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正解:

  1. 彼の話はありもしないことをでっちあげるばかりで信用できない。

新聞語彙問題

[政治・社会・文化] 語句の周辺知識を問う

問1

基礎年金(老齢基礎年金)の受給年齢として最も適当なものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

  1. 原則として55歳から
  2. 原則として60歳から
  3. 原則として65歳から
  4. 原則として70歳から
  5. 原則として定年退職直後から

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正解:

  1. 原則として65歳から

[医療・生活] 意味から語句を問う

問2

次の意味を表す語として最も適当なものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

悪徳商法に対処する法律で、8日間は無条件で契約解除できると定めている制度

  1. クーリングオフ
  2. コーポレート・ガバナンス
  3. コンプライアンス
  4. セーフガード
  5. オフセット

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正解:

  1. クーリングオフ

[経済・国際] 記事問題(語句の意味を問う/語句の周辺知識を問う)

問3

次の記事を読んで、後の問いに答えなさい。

 経済産業省は25日、2013年版の通商白書を発表した。環太平洋経済連携協定(TPP)をはじめとする経済連携の推進を打ち出し、企業が海外で稼ぎやすい環境づくりをめざすとした。
 日本の主要な経済連携交渉として、東アジアを包括するA経済連携協定、日中韓自由貿易協定、日・B欧州連合(EU)経済連携協定を挙げた。そのうえで、日本がTPP交渉参加を検討したことで各交渉が進展したとして「日本がゲームチェンジャーの役割を果たしている」と自画自賛した。

(朝日新聞 2013年6月26日より作成)

(1) 下線部A「経済連携協定」の意味として最も適当なものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

  1. 輸入品に関税をかけ、国内産業の保護をめざす貿易政策
  2. 物品やサービスに限って貿易自由化をめざす協定
  3. 世界貿易の自由化促進のルールづくりをめざす国際機関
  4. 貿易の自由化だけでなく知的財産の保護など、幅広い経済関係の強化をめざす協定
  5. 関税の引き下げなど、国境を越えて行われる商取引の活性化をめざす協定

(2) 下線部B「欧州連合(EU)」の加盟国ではないものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

  1. イギリス
  2. フランス
  3. ドイツ
  4. イタリア
  5. オーストラリア

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正解:

(1)

  1. 貿易の自由化だけでなく知的財産の保護など、幅広い経済関係の強化をめざす協定

(2)

  1. オーストラリア

読解問題

【情報整理読解】

次の文章は2014年6月30日付の朝日新聞掲載の記事です。これを読んで後の問いに答えなさい。

薬膳と聞くと漢方薬のような特別な材料が必要と思いがち。でも、そんなことはない。薬膳の研究・普及を進める日本中医食養学会の中村きよみ副会長は「ふだんの食材を、季節や体調に合わせて取り入れればいいのです」と話す。 薬膳は中国に古くから伝わる健康理論「中医学」に基づく。すべての食べ物には効能があるという考え方が基本で、五つの性質と五つの味(五性・五味)に分類される。味は、味わいだけでなく作用も含む概念だ。 例えば、トマトは体を冷やす「涼性」と緊張を和らげる「甘味」、体を引き締める「酸味」を併せ持つ。渇きを癒やし、血液のめぐりをよくし、胃の機能を高める作用もあるとされる。体内の水分が奪われがちな夏に適した食材だ。こうした食材を組み合わせて体調を整える。 季節ごとの体調変化に合う食材は旬のものであることが多いという。「冬に『ショウガ湯』を飲んで温まるように、薬膳の考え方は食生活の伝承として残っています。旬の食材を取り入れることから始めるといいでしょう」と中村さん。 効能を現代科学の視点から検証した実験もある。灘本知憲(なだもととものり)・滋賀県立大名誉教授(食品栄養学)は、体を温める「温熱性」があるとされるショウガ、カボチャ、黒砂糖などを被験者グループに食べてもらい、皮膚や指先の体表温度、血流、血圧の変化を計測した。さらに別の日にそれらの食材とエネルギーやたんぱく質、脂質の量を同じにしたクッキーやスープを食べてもらい、変化を比べた。 その結果、後日のクッキーやスープと比べ、これらの食材はより体を温める効果が認められた。反対に、体を冷やす「寒涼性」があるとされる柿は体温を下げる効果が確認された。同じく体を冷やすとされるキュウリやスイカの効果ははっきりしなかったが、灘本さんは「薬膳は毎日の食生活で長期的に養生するという考え方。食後すぐの効果だけでは語れない」と話す。 管理栄養士と国際中医薬膳師の両方の資格をもつ清水加奈子さんは「薬膳と栄養学は共通点も多い」と話す。梅雨や夏の時期に向く薬膳レシピを教えてもらった。 一つめは「ヤマイモと豚肉のさっぱり梅ごはん」。中医学で「脾(ひ)(消化器系)によい」とされるヤマイモは、栄養学から見ても消化を助けるアミラーゼが含まれる。ビタミンB群やたんぱく質が多い豚肉は「元気を補う」とされる。 2品目は「ヒジキと夏野菜の白あえ」。キュウリやトマトのほか、ヒジキも中医学では体を冷やす食材だ。栄養学的にもミネラルバランスがよい。清水さんは「この2品を合わせても栄養バランスのとれた献立になります」と話す。

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問1

この記事における薬膳の説明として最も適当なものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

  1. 薬膳は、食後すぐの効果が期待される。
  2. 薬膳は、漢方薬のような特別な材料が必要である。
  3. 薬膳は、食べ物すべてに効能があるという理論に基づいている。
  4. 薬膳は、数え切れないほどの性質と味から献立が作られる。
  5. 薬膳は、ふだんの食材が使えないので、全国的に普及が遅れている。

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正解:

  1. 薬膳は、食べ物すべてに効能があるという理論に基づいている。
【情報整理読解】

次の文章は2014年6月30日付の朝日新聞掲載の記事です。これを読んで後の問いに答えなさい。

薬膳と聞くと漢方薬のような特別な材料が必要と思いがち。でも、そんなことはない。薬膳の研究・普及を進める日本中医食養学会の中村きよみ副会長は「ふだんの食材を、季節や体調に合わせて取り入れればいいのです」と話す。 薬膳は中国に古くから伝わる健康理論「中医学」に基づく。すべての食べ物には効能があるという考え方が基本で、五つの性質と五つの味(五性・五味)に分類される。味は、味わいだけでなく作用も含む概念だ。 例えば、トマトは体を冷やす「涼性」と緊張を和らげる「甘味」、体を引き締める「酸味」を併せ持つ。渇きを癒やし、血液のめぐりをよくし、胃の機能を高める作用もあるとされる。体内の水分が奪われがちな夏に適した食材だ。こうした食材を組み合わせて体調を整える。 季節ごとの体調変化に合う食材は旬のものであることが多いという。「冬に『ショウガ湯』を飲んで温まるように、薬膳の考え方は食生活の伝承として残っています。旬の食材を取り入れることから始めるといいでしょう」と中村さん。 効能を現代科学の視点から検証した実験もある。灘本知憲(なだもととものり)・滋賀県立大名誉教授(食品栄養学)は、体を温める「温熱性」があるとされるショウガ、カボチャ、黒砂糖などを被験者グループに食べてもらい、皮膚や指先の体表温度、血流、血圧の変化を計測した。さらに別の日にそれらの食材とエネルギーやたんぱく質、脂質の量を同じにしたクッキーやスープを食べてもらい、変化を比べた。 その結果、後日のクッキーやスープと比べ、これらの食材はより体を温める効果が認められた。反対に、体を冷やす「寒涼性」があるとされる柿は体温を下げる効果が確認された。同じく体を冷やすとされるキュウリやスイカの効果ははっきりしなかったが、灘本さんは「薬膳は毎日の食生活で長期的に養生するという考え方。食後すぐの効果だけでは語れない」と話す。 管理栄養士と国際中医薬膳師の両方の資格をもつ清水加奈子さんは「薬膳と栄養学は共通点も多い」と話す。梅雨や夏の時期に向く薬膳レシピを教えてもらった。 一つめは「ヤマイモと豚肉のさっぱり梅ごはん」。中医学で「脾(ひ)(消化器系)によい」とされるヤマイモは、栄養学から見ても消化を助けるアミラーゼが含まれる。ビタミンB群やたんぱく質が多い豚肉は「元気を補う」とされる。 2品目は「ヒジキと夏野菜の白あえ」。キュウリやトマトのほか、ヒジキも中医学では体を冷やす食材だ。栄養学的にもミネラルバランスがよい。清水さんは「この2品を合わせても栄養バランスのとれた献立になります」と話す。

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問2

この記事が説明する食材の効能の組み合わせとして最も適当なものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

  1. 「寒涼性」…トマト・ヒジキ   「温熱性」…ショウガ・カボチャ
  2. 「寒涼性」…スイカ・キュウリ  「温熱性」…ヤマイモ・ショウガ
  3. 「寒涼性」…スイカ・クッキー  「温熱性」…柿・カボチャ
  4. 「寒涼性」…トマト・柿     「温熱性」…ヒジキ・キュウリ
  5. 「寒涼性」…ショウガ・ヤマイモ 「温熱性」…カボチャ・トマト

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正解:

  1. 「寒涼性」…トマト・ヒジキ 「温熱性」…ショウガ・カボチャ
【文章読解】

次の文章は2014年5月26日付の朝日新聞掲載の社説です。
これを読んで後の問いに答えなさい。

これから先、見込まれる日本の人口減少は、急な坂を転げ落ちるかのようだ。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、人口は約半世紀で3分の2に、1世紀で3分の1に縮む。
どうすればこの流れを緩められるか。官民三つの有識者会議が相次いで報告をまとめた。
主張の核心は、どれも同じ。結婚したい、産みたいという希望がかなっていないと指摘し、障害を取り除こうと訴える。
対策にも共通点が多い。支援策拡充と働き方の改革である。
三つのうち、民間の「日本創成会議」分科会が、大都市への人口流出が続けば約半数の市区町村は消滅の可能性があると指摘し、耳目を集めた。それを除けば、さほど目新しい指摘や対策があるわけではない。
当然だろう。元々、やるべきことははっきりしているからだ。焦点は政治と社会に理解を広げ、実現できるかどうかだ。
何が問題なのか。
夫が「一家の大黒柱」として家族のぶんまで稼ぎ、主婦が家族の世話をする。そんな家族像を前提に、日本社会に張り巡らされた制度や慣行、人々の意識が、家族の現実にそぐわなくなっている。
ほかの先進国と比べると、日本の特徴がくっきり浮かぶ。
子育て支援が薄い。共働きの広がりに、支援策が追いついていない。
長時間労働が際だつ。「大黒柱」は残業も転勤もいとわず働くのが当たり前だったからだ。その慣行が続いている限り、夫は家事や育児に参画しにくい。男性に負けずに働こうとすれば女性も長時間労働を強いられ、結婚や出産を先送りしがちだ。
働き方による賃金格差が大きい。かつて非正社員といえば、主婦のパートと学生のアルバイトだった。夫や父親の稼ぎに頼れる前提で賃金を抑えられていた。だが、その賃金水準で働く大人の男性が増えた。女性がなお「大黒柱」を待ち望めば、未婚・晩婚が進まざるをえない。
ならば             
そう考える人もいるだろう。だが、難しい。夫の収入だけで暮らせる世帯は減っているし、雇用が不安定なこの時代、「大黒柱」1本に頼るのは危うい。家事の仕方も昔とは違う。環境が変われば家族は変わる。
変化をとめられないことは、すでに実証済みだ。
1973年の「福祉元年」宣言もつかの間、同じ年に石油危機に見舞われ、財政の悪化が進んだ。そこに登場したのが「日本型福祉社会」論だ。欧州で、手厚い福祉が勤労意欲を減退させたなどと批判し、自助や家族の支えあいこそ日本の「醇(じゅん)風(ぷう)美(び)俗(ぞく)」だと唱えた。
自民党政権は、これを論拠に福祉を削り、負担を引き受ける主婦の優遇策を進めた。代表例が、会社員の夫を持つ主婦は、収入が低ければ保険料を払わずに年金を受け取れる制度だ。
それでも共働きは広がった。収入が低い主婦を優遇する制度は低賃金労働を誘い、賃金格差の一因となった。安倍政権はいま「女性の活躍」を掲げ、こうした「日本型」の施策の見直しにとりくむ。
世界をみても、イタリアやスペインなど、家族の力に頼る国々で少子化が顕著だと指摘される。家族に負担がかかりすぎると、家族をつくることをためらうのは、当然の帰結だろう。
これから、家族の負担はもっと重くなる。日本は、多くの現役世代で1人のお年寄りを支えた「胴上げ型社会」から、1人で1人を支える「肩車型社会」へと突き進んでいる。
現役世代は、税や保険料の重さに耐えられるか。親族の介護のため、仕事や出産を諦める人が増えないか。共倒れを防ぐ工夫が要る。
第一に、人の力を最大限生かせる仕組みである。
たとえば、介護や子育てなどの事情に応じて柔軟に働ける制度だ。オランダでは労働者が労働時間の短縮や延長を求める権利を定め、短いからといって待遇に差をつけることを禁じた。就業率も出生率も上昇した。
第二に、お年寄りを支え続けるためにも、「支える世代を支える」ことである。
三つの報告は、高齢者に偏る社会保障を見直し、子育て支援などに振り向けよと唱える。貧しいお年寄りへの配慮が前提だが、避けてはいられまい。
日本創成会議は、口から食べることが難しい場合、胃にチューブを通す胃ろうなど「終末期ケア」のあり方も議論すべき時期だ、と踏み込んだ。人生の最後の時期をどのように過ごすのが幸せなのか、議論を促した。
生まれる。死ぬ。
人口減少は私たちに、命をみつめることを求めている。生き方、暮らし方の再検討を迫っている。社会全体での議論なしには、前に進めない。

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問3

この記事を読んだ生徒が、次のように授業で発表しました。記事の内容を最も適切に理解できているものを、①~⑤のうちから一つ選びなさい。

  1. 健太:古代中国において、どのようなものが食べられていたかを紹介したものでした。
  2. 桃子:健康理論「中医学」について、この理論が定着しないことを訴えたものでした。
  3. 達也:旬の野菜の効能について、実験結果のデータを用いて述べたものでした。
  4. 美穂:西洋の料理の歴史と比較し、薬膳の長い歴史を紹介したものでした。
  5. 直樹:薬膳の効能を述べ、季節の食材を組み合わせた薬膳料理を紹介したものでした。

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正解:

  1. 直樹:薬膳の効能を述べ、季節の食材を組み合わせた薬膳料理を紹介したものでした。
【文章読解】

次の文章は2014年5月26日付の朝日新聞掲載の社説です。
これを読んで後の問いに答えなさい。

これから先、見込まれる日本の人口減少は、急な坂を転げ落ちるかのようだ。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、人口は約半世紀で3分の2に、1世紀で3分の1に縮む。
どうすればこの流れを緩められるか。官民三つの有識者会議が相次いで報告をまとめた。
主張の核心は、どれも同じ。結婚したい、産みたいという希望がかなっていないと指摘し、障害を取り除こうと訴える。
対策にも共通点が多い。支援策拡充と働き方の改革である。
三つのうち、民間の「日本創成会議」分科会が、大都市への人口流出が続けば約半数の市区町村は消滅の可能性があると指摘し、耳目を集めた。それを除けば、さほど目新しい指摘や対策があるわけではない。
当然だろう。元々、やるべきことははっきりしているからだ。焦点は政治と社会に理解を広げ、実現できるかどうかだ。
何が問題なのか。
夫が「一家の大黒柱」として家族のぶんまで稼ぎ、主婦が家族の世話をする。そんな家族像を前提に、日本社会に張り巡らされた制度や慣行、人々の意識が、家族の現実にそぐわなくなっている。
ほかの先進国と比べると、日本の特徴がくっきり浮かぶ。
子育て支援が薄い。共働きの広がりに、支援策が追いついていない。
長時間労働が際だつ。「大黒柱」は残業も転勤もいとわず働くのが当たり前だったからだ。その慣行が続いている限り、夫は家事や育児に参画しにくい。男性に負けずに働こうとすれば女性も長時間労働を強いられ、結婚や出産を先送りしがちだ。
働き方による賃金格差が大きい。かつて非正社員といえば、主婦のパートと学生のアルバイトだった。夫や父親の稼ぎに頼れる前提で賃金を抑えられていた。だが、その賃金水準で働く大人の男性が増えた。女性がなお「大黒柱」を待ち望めば、未婚・晩婚が進まざるをえない。
ならば             
そう考える人もいるだろう。だが、難しい。夫の収入だけで暮らせる世帯は減っているし、雇用が不安定なこの時代、「大黒柱」1本に頼るのは危うい。家事の仕方も昔とは違う。環境が変われば家族は変わる。
変化をとめられないことは、すでに実証済みだ。
1973年の「福祉元年」宣言もつかの間、同じ年に石油危機に見舞われ、財政の悪化が進んだ。そこに登場したのが「日本型福祉社会」論だ。欧州で、手厚い福祉が勤労意欲を減退させたなどと批判し、自助や家族の支えあいこそ日本の「醇(じゅん)風(ぷう)美(び)俗(ぞく)」だと唱えた。
自民党政権は、これを論拠に福祉を削り、負担を引き受ける主婦の優遇策を進めた。代表例が、会社員の夫を持つ主婦は、収入が低ければ保険料を払わずに年金を受け取れる制度だ。
それでも共働きは広がった。収入が低い主婦を優遇する制度は低賃金労働を誘い、賃金格差の一因となった。安倍政権はいま「女性の活躍」を掲げ、こうした「日本型」の施策の見直しにとりくむ。
世界をみても、イタリアやスペインなど、家族の力に頼る国々で少子化が顕著だと指摘される。家族に負担がかかりすぎると、家族をつくることをためらうのは、当然の帰結だろう。
これから、家族の負担はもっと重くなる。日本は、多くの現役世代で1人のお年寄りを支えた「胴上げ型社会」から、1人で1人を支える「肩車型社会」へと突き進んでいる。
現役世代は、税や保険料の重さに耐えられるか。親族の介護のため、仕事や出産を諦める人が増えないか。共倒れを防ぐ工夫が要る。
第一に、人の力を最大限生かせる仕組みである。
たとえば、介護や子育てなどの事情に応じて柔軟に働ける制度だ。オランダでは労働者が労働時間の短縮や延長を求める権利を定め、短いからといって待遇に差をつけることを禁じた。就業率も出生率も上昇した。
第二に、お年寄りを支え続けるためにも、「支える世代を支える」ことである。
三つの報告は、高齢者に偏る社会保障を見直し、子育て支援などに振り向けよと唱える。貧しいお年寄りへの配慮が前提だが、避けてはいられまい。
日本創成会議は、口から食べることが難しい場合、胃にチューブを通す胃ろうなど「終末期ケア」のあり方も議論すべき時期だ、と踏み込んだ。人生の最後の時期をどのように過ごすのが幸せなのか、議論を促した。
生まれる。死ぬ。
人口減少は私たちに、命をみつめることを求めている。生き方、暮らし方の再検討を迫っている。社会全体での議論なしには、前に進めない。

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